1970年代や1980年代(あるいはそれ以前)に生まれた人なら、ステーションワゴンにそんな汚名がなかったことを覚えているかもしれない。SUVは今ほど性能がよくなかったし、セダンは家族旅行で活躍できなかったからだ。
80年代は、多くの自動車メーカーが角ばったデザインのステーションワゴンを作り始めた時期で、現在では当たり前になっている4ドア車に比べて、意外と見劣りしないのが面白いところです。
メルセデスやBMWといった高級車メーカーは、80年代半ばから後半にかけて、最も格好いいワゴンをいくつか作っていた。それぞれS124型EクラスとE34型ツーリングだ。
個人的にはE34の方が好きなのだが、今回はメルセデスの話をしたい。というのも、新型Eクラスが間もなく登場し、そのワゴンのバリエーションが、S124型以降のセンスのないデザインを一掃してくれるかもしれないからだ。
そこで、現代のEクラス・ワゴンを一挙に紹介しよう。
S124 (1985 – 1996)
S124ワゴン(またはTモデル)であれ、W124セダンであれ、これまで作られた中で最もハンサムなファミリーカーの1つであることは間違いない。80年代半ばの基準では、この車はゴージャスで、特にステーションワゴンを望むなら、これ以上格好いいファミリーカーを見つけるのは困難だっただろう。
シンプルなラインとクリーンなデザイン、そして当時としては驚くほどエアロダイナミクスに優れていた。エレガントでありながら、安全性、信頼性にも高い評価を得た。
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