メルセデスGクラスのEVにシリコン負極を採用したエクステンドレンジバッテリーをオプションで用意

メルセデス・ベンツ

メルセデスは、次期GクラスのEVに、Sila社のシリコン負極材を使用したバッテリーパックをオプションで提供することを発表しました。

同社によると、”高シリコン負極材は、安全性やその他の性能を損なうことなく、バッテリーのエネルギー密度を向上させる “とのことです。

同社はさらに、現在市販されているセルと比較して、Sila社の技術によってエネルギー密度が20~40%向上し、セルレベルで800Wh/l以上に達すると述べています。これはかなりの増加で、将来の自動車は「同じスペースにより多くのエネルギーを蓄える」ことができるようになり、その結果「かなりの量」の航続距離を伸ばすことができるようになるのです。

メルセデスは具体的な話をする準備ができていないが、2025年頃にSilaのバッテリー技術を使った航続距離の長いGクラスのEVを提供する予定だという。同社は、シリコンアノード材料はSilaのワシントン州工場で100%再生可能エネルギーを使って製造され、メルセデスはこの工場の “最初の公示された自動車顧客 “であると付け加えている。

Silaは有名企業ではないが、メルセデスは2019年に、将来の電気自動車用の先進的なバッテリーを作るための研究開発の一環として、同社に投資している。その投資が実を結び、今後のモデルには、従来のバッテリーよりも大幅に長い航続距離を実現するハイテク・バッテリーが搭載される予定です。

メルセデスの最高技術責任者(CTO)であるマルクス・シェーファーは、「Silaは、非常に革新的な負極技術によって、次世代の電気高級車の動力源となる主要なパートナーを得ました。このような高いエネルギー密度を実現することは、真のゲームチェンジャーであり、将来の電気自動車の開発において、まったく新しい方向性を考えることを可能にするものです。

彼の気持ちは、SilaのCEOであるGene Berdichevskyも同じで、”私たちは、コスト効率が高く、電気自動車の約束を果たすことができる材料を提供することに重点を置き、より長い航続距離エネルギー、充電時間の改善、kWhあたりのバッテリーコストの低減に取り組んでいます。”と発言しています。

注:写真はメルセデスEQGコンセプト

【参照】https://www.carscoops.com/

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