ボローニャで開催されたイベント「Auto e Moto d’Epoca」(10月26〜29日)では、アルファロメオ33ストラダーレがスポットライトを浴びたかもしれないが、イタリアン・ブランドは、多少注目されなかったとはいえ、もう1台の特別モデルを展示していた。4Cウニカは、生産終了となったミッドシップ・スポーツカーの10周年を記念して数カ月前に発表された「デザイナーズ・カット」ワンオフ・スペシャルの最終モデルである。
クーペとスパイダーのバリエーションが用意されたミッドエンジンのアルファロメオ4Cは、2013年にデビューし、2020年に生産を終了した。しかし、ステランティス・ヘリテージ部門は、オリジナル・デザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニが一般からの意見を取り入れながらカスタマイズした4Cの最後の特別仕様車を製作することを決定した。
3年前に生産が終了したモデルをベースにしたワンオフの記念特別モデルという紛れもなくクールな要素にもかかわらず、アルファロメオはプレスやソーシャルメディア・チャンネルで意図的にそのデビューを軽視したようだ。その結果、このモデルの写真や動画は、Auto e Moto d’Epocaイベントの来場者から寄せられたものだけだった。
4Cウニカは、赤のティルブト、マットグレーのコルサと並ぶ3つのオリジナル案のひとつ、ライトブルーのレジェンダの進化版である。4Cクーペをベースとしながらも、スクデット・グリルからリア・ディフューザーにかけて、ライトブルーにホワイトのストライプを配したユニークなカラーリングが特徴である。また、ボンネットにはビッシオーネのサーペントが描かれ、こちらもホワイトで統一されている。
当初のレンダリングではマルチスポークのアロイホイールが装着されていたが、最終バージョンではより伝統的なフォーンダイヤルが装着され、こちらもホワイトで仕上げられている。ソーシャルメディアに投稿された動画によると、インテリアはブラックとサドルレザーをセンスよく組み合わせており、1点ものの特別なプレートがあしらわれている。
同社は、標準的な4Cと比較した機械的な変更に関する詳細は明らかにしていない。カーボンファイバー製モノコックと、最高出力236ps(176kW/240PS)を発生するミッドマウントの1.8リッター・ターボ・エンジンは維持されるようだ。
興味深いことに、アルファロメオ4Cウニカは単なるショーカーやミュージアムピースではなく、販売もされる予定だ。ステランティスは、このプロジェクトが、生産中止となったモデルの歴史の一部を求める「情熱的なコレクター」を対象としていることを示唆している。同社はまだ具体的な詳細を発表していないが、4Cウニカにはオリジナルに比べてはるかに高い値札が付けられると考えていいだろう。密接に関連するアバルト1000 SPも同様で、予定されている5台のうち1台がボローニャで開催される同ショーに出展される。
The car that keeps on giving: the @alfa_romeo 4C, presented at the 2023 Auto e Moto d’Epoca in Bologna as a “designer’s cut” one-off edition. pic.twitter.com/KipeBS5XdL
— alfattitude (@alfattitude) October 29, 2023
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