フォルクスワーゲン、スカウトEV開発にメルセデスGクラス・メーカーを起用

フォルクスワーゲン

フォルクスワーゲンは、オーストリアの自動車製造・エンジニアリング会社であるマグナ・シュタイヤーに、復活させたアメリカン・ブランド「スカウト」向けの頑丈な車の開発支援を依頼した。地元紙『クライネ・ツァイトゥング』は、この契約は4億5000万ユーロ(現在の為替レートで4億9200万米ドル)に相当すると報じている。

ドイツの自動車グループは、2022年にスカウト・ブランドを復活させると発表し、その後、サウスカロライナ州に電気自動車生産用の20億ドルの工場を建設することを確認した。詳細は限られているが、同社はSUVとピックアップトラックの開発を確認している。

現在、同社はフォード・ブロンコやジープ・ラングラーのような既存モデルに対抗する本格的なオフローダーを作ることに重点を置き、これらの車両の開発においてマグナ・シュタイヤーの協力を得ているとの報道があり、パートナーの選択は論理的なものである。

マグナ・シュタイヤーはメルセデスのSUV、Gクラスの製造を担っている。このSUVは、先に述べたアメリカのモデルと比べて高価格帯で高級な位置づけであるにもかかわらず、その卓越したオフロード性能で高い評価を確立している。

さらに、同社は電気自動車の経験も豊富だ。マグナはジャガーIペースとフィスカー・オーシャンを生産している。同社のウェブサイトでは、顧客のために完成車を開発・設計する能力もアピールしている。

我々はスカウトにコメントを求めたが、まだ返事はない。マグナの広報担当者はANに対し、憶測についてはコメントしないと述べた。

本格的なオフローダーの経験を持つ企業から支援を受けることは、この分野で正当なプレーヤーとして名を上げ、そのきっかけとなった60年代と70年代のインターナショナル・ハーベスター・スカウトの遺産に恥じないようにしたいと考えているスカウトにとって、おそらく重要なことだろう。

フォルクスワーゲンは、より多くのアメリカ人顧客を獲得する計画の一環として、スカウトが長年苦戦を強いられてきた市場でのヒット商品になることを期待している。生産開始は2026年を予定している。

【参照】https://www.carscoops.com/2023/11/vw-turns-to-mercedes-g-class-manufacturer-to-develop-scout-evs/

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