プジョー208ラリーはノスタルジアに包まれた非公式ディーラー特別仕様車

プジョーはラリー全盛の時代から離れてしまったが、スイスのディーラーがホットハッチ愛好家に興奮するようなものを提供している。2023年型プジョー208ラリーは、象徴的な205ターボ16グループBラリーカーへの非公式なオマージュであり、205と106の人気の高い公道ラリーバージョンの精神的後継者としての役割を果たす。しかし、その印象的なビジュアル・アピールとは裏腹に、パフォーマンスやシャシーのアップグレードが一切なされていないという難点がある。

一見すると、208ラリーはGTiの消滅以来ラインナップから姿を消していたスポーティなファクトリー仕様のトリムだと思われるかもしれない。しかし、このモデルはスイスのプジョーとシトロエンのディーラー、ガレージス・ホッツが独自に製作したものだ。同ディーラーでは、プジョー205ターボ16の誕生40周年を記念した限定特別仕様車と説明している。

このノスタルジックなスペシャル・モデルは、5ドアしか設定されていなかったプジョー208の2代目モデル（フェイスリフト前）をベースにしており、これまでのラリー・バッジ・モデルの一貫性を打ち破っている。ハイライトは、エクステリアの色合いとボディ同色のフェンダーエクステンションに合わせたホワイト仕上げの16インチスチールリム。

その他にも、Cピラーに208 Rallyeのレタリング、フロントガラスにプジョー・タルボ・スポーツのステッカー、カラフルなRallyeステッカーなど、このスーパーミニをホットハッチに昇華させるユニークな演出が施されている。ハロゲン照明もオリジナルを彷彿とさせるもので、最近フェイスリフトされた208の派手なLEDよりも似合っている。

インテリアでは、ダッシュボードとドアカードにフェイクカーボンファイバー、ステアリングホイールに赤いプジョーの文字、ライトグレーのファブリックに赤いステッチが施されている。