アストンマーチン・ヴァンキッシュ、824馬力の新型V型12気筒エンジンを搭載か

アストンマーチン

時々、自動車メーカーは将来の製品のティーザー映像で隠語を連発する。ランダムな数字や黄色い目をした不気味なレプラコーンが登場する奇妙なダッジ・デーモン170のティーザー映像が思い出されるが、アストン・マーティンはそんなことは一切していない。英国ブランドは、新型ヴァンキッシュに搭載する新しいV型12気筒ツインターボエンジンを発表した。どうだ、素直だろう?

新しいV型12気筒エンジンが登場することは、アストンマーティンがはっきりとそう言っているからだ。エンジンの詳細はまだ明らかにされていないが、より強固なブロックに、より強化されたコンロッド、再設計されたシリンダーヘッド、新しいインテーク、再設計されたカムシャフト、アップグレードされたターボチャージャーが搭載されると言われている。また、最高出力は824ps、最大トルクは738psを発生するとのことだ。

「アストンマーティンの最高技術責任者であるロベルト・フェデリは、次のように述べています。「V12エンジンは、長い間、パワーと威信の象徴でしたが、エンジニアリングの情熱と技術力の表明でもあります。「835PS(824ps)と1000Nm(738lb-ft)のトルクを誇るこの比類なきエンジンは、アストンマーティンにとって、まばゆいばかりのV型12気筒新時代の幕開けを象徴するものに他なりません」。

しかし、このニュースの核心はエンジンではないと思われる。V型12気筒エンジンに関するプレスリリースの中で、アストンマーティンはこのエンジンを、今年後半にデビューする新しいフラッグシップを含む「最もエクスクルーシブで限定的なモデル」に搭載すると述べている。この発表と上記のビデオは、”All will be vanquished”(すべてを打ち負かす)と締めくくられている。行間を読まなくても、アストンマーティンがそこで何を調理しているのかが匂う。

新型ヴァンキッシュが登場するのは1分ぶりだ。2018年に先代が姿を消したが、2019年のヴァンキッシュ・ヴィジョン・コンセプトでティーザーのようなものを手に入れた。ミッドエンジンV6のフェラーリ・ファイターとして構想されていたが、実現することはなかった。今、フロントエンジン、後輪駆動のグランドツアラーという古いフォーミュラが、少なくとももう1度復活するようだ。その姿を見るのが待ち遠しい。

【参照】https://www.motor1.com/news/718008/aston-martin-vanquish-v12-teaser/

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