フェラーリは2025年の生産に向けて、初のバッテリー電気自動車の準備に余念がない。現段階では、このクルマについてほとんど知られていないが、これらのレンダリング画像は、フェラーリが最初のEVをグランドツアラーにすると決めた場合に取りうるデザインの方向性のひとつを示している。
この作品は、イタリアでデザインを学んだ5年生のデザイナー、アルバン・ラライエとアレクサンドル・ベルニーニの作品である。このクルマはフェラーリ・アルトと名付けられ、普通のBEVよりもエモーショナルで、跳ね馬のバッジにふさわしいものになりそうだ。
おそらく、このクルマの最も興味をそそる要素はフロントにある。グリルの下に隠されているのは、電気モーターを囲むユニークなシュラウドで、このシュラウドは、実質的にクルマの速さに応じて風力楽器に変化する。これは、自然吸気V12エンジンのような刺激的なものではないかもしれないが、興味をそそるものであることは間違いない。
外観上、アルトはフェラーリの現行モデルとほとんど共通点がない。フロントエンドは非常にシャープで、強調されたスプリッターとLEDライトバーがフェイシアの幅いっぱいに伸びている。ドラマチックなボディワークは、印象的なフロントクォーターパネルや、伝統的なウイングミラーを完全に排除した曲線的なドアスキンなど、クルマの側面に沿って続いている。
私たちが特に気に入っているのはリアエンドで、LEDライトバー、個別のLEDテールライト、そして大胆なディフューザーの真上にあるF1にインスパイアされた第3のブレーキライトが目につく。
フェラーリは初のEVについて口を閉ざしており、おそらく世界に公開する準備が整うまでそうし続けるだろう。昨年末、フェラーリの最高経営責任者であるベネデット・ヴィーニャは、すでにEVのプロトタイプに乗ったことを明らかにした。2023年には、フェラーリが電気パワートレインの音を増幅してリアアクスル近くのスピーカーから送り出すことができる、興味深い音の「再生装置」の特許を申請していたことも明らかになった。
注:この記事のデザイン研究は、フェラーリとは無関係であり、またフェラーリが推奨するものでもありません。
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