フォルクスワーゲン・アップ!生産終了

フォルクスワーゲン

2020年にシュコダ・シティーゴが、その約1年後にはSEAT Miiが生産終了となるのに続き、フォルクスワーゲン・グループのシティカー・トリオの最後がなくなる。Autocarの新しいレポートによると、アップエクスクラメーションポイントは終了した。最後の小柄なハッチバックがブラチスラヴァの工場の組み立てラインを離れ、欧州における自動車コングロマリットのAセグメントカー、ニュー・スモール・ファミリー(NSF)に終止符が打たれた。

フォックスの後継車であるVW up!は、12年以上にわたって生産され、ドイツの自動車コングロマリットによって販売された最も古い車のひとつとなった。その終焉は、ホットハッチの派生車種であるGTIが生産終了となった約10ヶ月後のことである。NSFの3車種はすべて電気自動車としても提供されており、直接の代替車はないが、VWグループはこの10年後半に安価なEVの新波が到来すると約束している。

2018 フォルクスワーゲン・アップ GTI

中核ブランドであるVWは、今年初めにコンセプトで予告したID.2に代わる、より小型で安価なモデルとしてID.1を発表する見込みで、すでにGTIに相当するモデルが誕生している。このID.1は、VWが欧州最小セグメントでICE車を放棄しているため、電気のみを動力源とする。VWグループは、ユーロ7規制のためにICEを搭載したBセグメント車が危機に瀕しているとさえ述べているが、それはユーロ7規制が大幅に緩和される前の話である。

シティーゴとミイが廃止された後、ファビアとイビサがシュコダとシートのエントリーモデルとなったように、ポロは今やヨーロッパで最も手頃なVWである。EVの普及を考えると、内燃エンジンを搭載したAセグメントモデルが登場することはないだろうから、up!の廃止はVWグループにとってひとつの時代の終わりを意味する。

up!が組み立てられていたスロバキアの工場では、2024年にワゴンのみのフォルクスワーゲン・パサートが生産される予定で、新モデルを受け入れる準備が整いつつある。さらに、リフトバックとワゴンの両ボディスタイルのシュコダ・スーパーブもブラチスラバで生産される予定だ。

2033年以降、VWはEVのみをヨーロッパで生産することを約束している。

【参照】https://www.motor1.com/news/690656/vw-up-production-ends-report/

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