ボルボEX30、「強い需要」を受けて2025年から欧州で生産へ

ボルボ

ボルボ・カーズは本日、新型の電気自動車ボルボEX30を2025年からベルギーのゲント工場で生産すると発表した。

今秋初めに生産を開始した中国・張家口工場に次ぐ2番目の生産拠点を追加することを決定したのは、次世代小型電動クロスオーバー/SUVに対する「強い需要」を受けたためだと、同社は説明している。最初の顧客納車は2023年後半を予定している。

欧州工場は、欧州で見込まれるEX30の需要に対応するための生産能力増強に加え、グローバルな輸出にも使用される。同工場はすでに、XC40とC40の電動モデルの生産に携わっている。

ボルボは、可能な限り販売する場所でクルマを生産することを野心としており、売れ筋モデルのXC60とXC40はすでに欧州と中国の両方で生産されていることを強調した。

世界各地に2つの製造拠点を持つことで、ボルボのベストセラーモデルのひとつになることが期待されるこのモデルの生産に柔軟性を持たせることもできる。サプライチェーンの問題や、電気自動車の輸入をめぐるEUと中国の衝突の可能性など、現在の困難な時代において、柔軟性は考慮されなければならないものだ。

ボルボEX30は今年初めに発表され、後輪駆動バージョンの価格は36,245ドルからで、米国を含む全世界で販売される。全輪駆動バージョンはかなり高く、46,095ドルからとなる。

ボルボが欧州生産(通常、中国工場より割高とされる)で価格設定を維持できるかどうかが注目される。

ボルボ・カーズの最高経営責任者であるジム・ローワンは、次のように説明する: 「私たちの野心は、EX30を魅力的な価格帯で世界中に販売し、より多くの人々がボルボの電気自動車に乗り換えるのを容易にすると同時に、会社の利益にも貢献することです。ゲントでの生産を追加することは、私たちのエキサイティングな小型電気SUVに対する強い需要を世界中で取り込むことを目指す私たちにとって、論理的な動きです。”

ボルボの計画は、新車販売におけるオール電化車の割合を10年代半ばまでに50%、2030年までに100%に引き上げることだ。EX30の他に、ボルボEX90とボルボEM90も計画中である。

【参照】https://insideevs.com/news/693364/volvo-will-produce-ex30-europe-2025/

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