フォルクスワーゲン、25,000ユーロの電気SUV「ID.2」を2026年に発表

フォルクスワーゲン

VWは、2033年にヨーロッパで電気自動車のみの存在となることを目指して、EVへの取り組みを強化している。そして今日、VWはその重要な一台であるバッテリー駆動のSUVの最初のティーザー画像を公開した。

レンダリングされた1枚のプロフィール画像には正式な名称はなかったが、ID.2スーパーミニをベースとし、事実上Tクロスの後継となることを考えると、ID.2xまたはID.2クロスというのは悪くない推測かもしれない。もしVWが、2026年にこの小型オフローダーが登場するまでに、IDのネーミング戦略を捨てるという報道された計画に従わなければの話だが。

VWが退屈なT-Rocの後継車に威勢の良さを加えたいと考えていることを示唆する画像には、丸くもなく、四角くもない、大きくフレアしたホイールアーチが確認できる。しかし、SUVの枠は満たしているものの、アグレッシブなフロントスクリーンの傾斜はクーペのようであり、ゆったりとしたリアスポイラーを備えた傾斜したルーフラインは、明らかに「スポーティ」な雰囲気を持っている。VWはレンジローバー・イヴォークの廉価版を作ろうとしているのではないかと思わせる。

しかし、最も目を引くディテールは、セグメント化されたCピラーである。これはすでにID.Buzzに見られるものだが、ここでは1970年代初期のアルファロメオ・モントリオールのスラットや、同時代のプリマス・ロードランナーの一部に装着されたストライプ処理を思い起こさせる。プリマスのような単なるグラフィックなのか、バズのようなプラスチック・トリムなのか、モントリオールのような物理的なスラットなのか、あるいは初期のモントリオール・コンセプトのようなミニガラス窓なのかは定かではない。

この画像からは、ベイビーSUVのフロントとリアのデザインについてほとんど知ることはできないが、ヘッドライトとグリルの組み合わせは、事実上ポロの後継車となる次期市販車「ID.2」を予告した「ID.2all」コンセプトから大きく引用されるものと推測できる。インテリアもハッチからほとんど変更なく引き継がれる可能性が高く、12.9インチのタブレット型インフォテインメント・システムと10.9インチのデジタル・メーター・パックが期待できる。

ID.2と同様、フロントにモーターを1つだけ搭載し、前輪を駆動するように設計された、より短いエントリーレベルのMEB電気プラットフォームを中心に構築されたSUVには、VWがハッチ用に用意した38kWhと58kWhの両方のバッテリーが搭載されるはずだ。しかし、ボディが重く、空力特性に劣るため、スーパーミニの280マイルの航続距離には及ばず、当然ながら価格も高くなる。

VWはID.2ハッチのスタート価格を23kユーロ(20kポンド/25kドル)と話しているので、SUVは25kユーロ(22kポンド/27kドル)が妥当なところだろう。そして、そのようなステッカーは、ヨーロッパで最も手頃な電気SUVのひとつになるだろう。

【参照】https://www.carscoops.com/2023/12/vw-teases-e25k-id-2-suv-coming-in-2026/

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