マセラティ、電動クアトロポルテの開発を中止

マセラティ

ステランティスのプレミアム・ブランド、マセラティは、バッテリー駆動の大型セダン、クアトロポルテ・フォルゴレの開発中止を発表し、オール・エレクトリック・ラインナップを目指す旅路で障害に遭遇している。この決定についての公式説明は、ブランドは新車の性能に懸念を抱いていると主張しているが、この幕引きの裏には、もっと憂慮すべき要因があるのかもしれない。

より正確には、イタリアメディアの情報筋によると、ステランティスは現在、フラッグシップ電気自動車のビジネスケースに取り組んでいるという。コスト削減策の一環として、自動車メーカーはサプライヤーに対して部品価格を6%引き下げるよう要請しており、2023年にも同様の引き下げ要請を行っていると報じられている。

2021年型マセラティ・クアトロポルテ・トロフェオ

この後退は、グラントゥーリズモ・クーペとグレカーレ中型SUVのバッテリー電気自動車バージョンの発売延期に続き、マセラティの電気自動車ラインナップにおける3度目の延期となる。後者は当初2023年に発売される予定だったが、現在は今年後半の発売が予定されている。また、ゼロエミッション仕様のグランカブリオも2024年の発売を目指し、現在開発中である。グラントゥーリズモ・フォルゴレは、現在ようやく発売が開始され、デリバリーが進められている。

完全電動化を目指す「Dare Forward 2030」計画のもうひとつの部分には、レヴァンテも含まれている。10年の半ばまでには、このSUVにも完全電動バージョンが導入され、ブランドの初期EVレンジが完成するはずだ。初期のディテールによると、レヴァンテ・フォルゴレは、グラントゥーリズモ・フォルゴレの3モーター・セットアップをよりパワフルにしたものを搭載すると予想されている。

しかし、同社の生産上の課題は開発の遅れだけにとどまらない。ステランティスは2月12日から3月3日まで、イタリア・トリノのミラフィオーリ工場で働く1,000人のマセラティ従業員を一時解雇すると報じられている。この工場では、クアトロポルテのほか、大型SUVのレヴァンテや大型クーペのグラントゥーリズモなどのモデルを生産している。

【参照】https://www.motor1.com/news/705105/maserati-quattroporte-folgore-delayed/

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