ジープ初の世界向けオール電化専用モデルを待ち望んでいたジープは、新たなティーザーキャンペーンを通じて、新型ワゴニアSを今秋に米国で発売すると発表した。
欧州を含む全世界で販売されるが、ジープの母国での販売開始が予定されているため、北米の顧客がこの電気SUVを最初に体験することになる。バッテリー電気自動車としてのみ提供されるワゴニアSは、標準の全輪駆動、最高出力600ps(447kW/608PS)、0-60mph(96km/h)タイムわずか3.5秒を誇る。
ジープがこのSUVの最初のティーザー・ビデオでスピードに焦点を当てることにしたのは、この急加速が理由だろう。ハチドリ、稲妻、チーターなど、スピード感のあるものをスローモーションで撮影したこの広告は、ワゴニアSの美しさを堪能するためにスピードを落とす必要はなく、ただハンドルを握ればいいのだと消費者を安心させている。
ステランティスのデザインチーフであるラルフ・ジルは、モデル名の「S」は「スピード」、「印象的なデザイン」、「セクシー」を表していると説明している。このように強調しているにもかかわらず、ジープは他の詳細についてはなかなか明らかにせず、新しいステランティスSTLAアーキテクチャーがこのモデルを支えるかどうかについてもまだ確認していない。とはいえ、航続距離は400マイル(644km)を目指すと明言している。
ワゴニアSがどのようなインテリアになるのかについても、ブランドは急いで明らかにしていない。非常に豪華なワゴニアやグランド・ワゴニアと名前は同じだが、実際には5人乗りで、これらのモデルのような7人乗りではない。2022年に初めてこのモデルを予告した際、同ブランドのCEOであるクリスチャン・ムニエは、それでも新型は印象的なものになると述べた。
「テクノロジーと高品質のクラフツマンシップを満載し、4×4機能、高性能、急加速、1回の充電で400マイルの航続距離を目標とする、プレミアムで高効率なSUVでお客様を喜ばせます」と彼は語った。
今秋の販売開始に向けてジープが詳細を明らかにするにつれて、ワゴニアSについて今後数ヶ月のうちにさらに多くの情報がもたらされることを期待したい。
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