フォード・クーガ、エスケープより強力なPHEVに改良

フォード

欧州向けの新型フォード・クーガがすぐに見覚えのあるものに見えるとしたら、それには十分な理由がある。同等のアメリカン・バージョンであるエスケープは、2022年末に改良を受けた。ブルーオーバルが旧大陸でコンパクト・クロスオーバーをアップデートするのは今だけで、そこにはいくつかの注目すべき変更がある。

クーガは初めて、プラスチック製ボディクラッディングとシルバーのスキッドプレートを追加した頑丈なアクティブ・トリム・レベルになった。フロントアクスルは0.4インチ(10ミリ)、リアアクスルは0.2インチ(5ミリ)高くなり、地上高が拡大された。フォードはまた、スロットルレスポンスとトラクションコントロールを微調整し、泥や砂などの柔らかい路面でのグリップを向上させるトレイルドライブモードを搭載している。

2024 フォード・クーガ フェイスリフト

インテリアでは、ダッシュボードとドアパネルにダークウッドトリムが採用され、18ウェイ調整可能なシートには専用シート表皮が装着される。エスケープがベースモデルとしている米国では、しばらく前からアクティブ・トリムが設定されていることは注目に値する。ヨーロッパでは、2024年型クーガにはTitaniumグレードとST-Lineグレードも用意され、それぞれマイナーチェンジ前のモデルと比べてスタイリングに微妙な調整が加えられている。

予想通り、2024年型クーガはフォードのSYNC4インフォテインメント・システムに変更され、13.2インチのタッチスクリーンと12.3インチのデジタル・インストルメント・クラスターが装備される。センターコンソールは、それぞれの機能を大型ディスプレイに統合した後、従来のコントロールのほとんどを廃止して簡素化されている。

フォルクスワーゲン・グループの不祥事の余波で、欧州ではオイルバーナーの人気が落ちているため、エンジンのラインナップにディーゼルはもう含まれていない。ベースバージョンは、148馬力のターボチャージャー付き1.5リッターEcoBoostエンジンを搭載し、6速マニュアルギアボックスを介してフロントアクスルに送られる。さらに、2.5リッターガソリンエンジンとeモーターを搭載したセルフチャージハイブリッドにステップアップすることも可能で、FFモデルでは合計177 hp、AWDモデルではやや高い180 hpを発揮する。

ハイライトは、同じく2.5リッターエンジンを搭載するアップグレードされたプラグイン・ハイブリッドだ。エスケープPHEVより30ps高い240psを発揮する。これは、エスケープPHEVより30ps高い。また、マイナーチェンジ前のクガPHEVより18ps高く、クガハイブリッドAWDと共通の「アップグレードされたパワースプリットオートマチックトランスミッション」が採用されている。

クーガPHEVの時速62マイル(100km/h)加速は7.3秒となり、以前より2秒近く速くなった。さらに、牽引能力は30%以上跳ね上がり、4,629ポンド(2,100キログラム)となった。14.4kWhのリチウムイオンバッテリーパックのおかげで、WLTPサイクルでの電気航続距離は最大43マイル(69キロメートル)となっている。

フォードはすでに欧州のいくつかの国で2024年型クーガの受注を開始している。オートモーティブ・ニュースが昨年発表したレポートによると、エスケープは2025年のある時点でアメリカから撤退するという。

【参照】https://www.motor1.com/news/704903/2024-ford-kuga-facelift-specs/

コメント

タイトルとURLをコピーしました