BMW Vision Neue Klasse コンセプトに隠されたE30デザインの秘密

BMW(ミニ)

BMWは、来年デビューする電気自動車のクロスオーバーiX3を予告する、全電動式の「スポーツ・アクティビティ・ビークル」であるコンセプトカー、ヴィジョン・ノイエ・クラーセXを発表した。ヴィジョン・ノイエ・クラーセXのデビューの場には、BMWのオリジナルのヴィジョン・ノイエ・クラーセ(2023年からの4ドア電動スポーツセダン)も展示された。

ヴィジョン・ノイエ・クラーセは低く構えたスポーティなデザインで、クラシックなセダンのプロポーションを備えている。BMWのオール・エレクトリックi部門のデザイン責任者であるカイ・ランガーは、これは偶然ではないと説明した。

ランガーはかつてE30世代のBMW 3シリーズを所有していた。そのため、ヴィジョン・ノイエ・クラッセのデザインに着手するようチームに指示したとき、彼は親愛なる故人であるE30と同じスポーティな感覚を呼び起こしたいと考えた。

彼はそれをさりげなく実行した: ヴィジョン・ノイエ・クラーセのコンセプトカーのベルトラインは、1982年から1994年まで製造された第2世代3シリーズであるE30の窓枠とまったく同じ高さにある。「ポルトガルで開催されたBMWのプレスイベントで、ランガーは私にこう言った。「このクルマで何をするにしても、ベルトラインはE30と同じにする必要があると私は言った。

これによって、あからさまにレトロなスタイリングに頼ることなく、ヴィジョン・ノイエ・クラッセに伝統的な雰囲気を与えている、とランガーは言う。「大きな温室、ほとんど着色されていないガラスは、クルマにできる限り軽快さをもたらしています」と彼は私に語った。

E30型は、快適性、実用性、性能をひとつのパッケージにしたクルマとして、クルマ好きの間では伝説的な存在だ。初代M3を世に送り出した世代だが、MでないE30でも、ピュアでコミュニケーション能力が高く、運転が楽しいことで有名だ。1960年代のBMW 2002のように、E30はBMWの輝かしいスポーツ・セダン・メーカーとしてのイメージを確固たるものにした。

「私は、このクルマで何をするにしても、ベルトラインはE30と同じでなければならないと言った。」

それゆえ、BMWが1960年代に最後に使用した「ニュー・クラス」の名称を復活させ、同時にE30にさりげないオマージュを捧げたヴィジョン・ノイエ・クラスが誕生した。その結果、大げさでなくスポーティに見えるコンセプトカーが誕生した。「E30はとてもダイナミックなクルマですが、攻撃的ではありません。「世界は厳しい。ダイナミックであれ、スポーティであれ、何でもいい。それが私たちの信条です」。

【参照】https://www.motor1.com/features/713330/bmw-neue-klasse-concept-e30-design-cue/

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