BMW iX2、好きか嫌いかはっきり分かれるフォルムと279マイルの航続距離

BMW(ミニ)

ドイツ・ブランドBMWが初公開したBMW iX2は、X2の名を冠したガソリンとディーゼルの他に、オール・エレクトリック仕様も用意された第2世代モデルのデビューとなる。

昨年デビューしたiX1と同様、クーペのような新型iX2には、デュアルモーターによる全輪駆動と64.8キロワット時の高電圧バッテリーを組み合わせたiX2 xDrive30と呼ばれるパワートレインが用意されている。

出力は一時的なブースト機能を含めて313馬力(230キロワット)、トルクは364ポンドフィート(494ニュートン・メートル)である。バッテリーをフル充電した場合、iX2は259マイル(417km)から279マイル(449km)の走行が可能で、少なくともWLTPサイクルによれば、最大272マイル(438km)とされるSUVライクなiX1よりもわずかに効率的だ。

ゼロから時速62マイル(0-100km)のスプリントは5.6秒で行われ、最高速度は時速111マイル(180km)である。

BMWによれば、DC急速充電は最大130kW、標準装備のAC充電器は最大11kWを高電圧バッテリーに供給し、6時間半でゼロから100%まで充電できる。オプションで22kWの三相AC充電器も用意されており、こちらは3時間45分でバッテリーを完全に充電することができる。直流電力を可能な限り高いレートで使用すると、iX2は10%から80%まで29分で充電することができる。

高電圧バッテリーの予測温度管理機能は、内蔵ナビゲーション・システム使用時に自動的に作動し、各DC急速充電の前にバッテリーパックのコンディションを整える。最近発表されたi5と同様に、iX2もいわゆる「マックス・パフォーマンス充電」ソフトウェアの最新バージョンを搭載している。このソフトウェアは、充電状態(SoC)レベルが50%未満であっても、充電プロセスが開始されると同時に、可能な限り高い電力率がバッテリーに到達するようにすることで、充電効率を最適化する。

BMWがプレミアム・コンパクト・スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)と謳うiX2は、ICEエンジン搭載のX2とともに、オプションで大型のX6と同様のイルミネーテッド・キドニー・グリルを注文することができ、LEDヘッドライトは標準装備される。

リアエンドは、クーペのようなクロスオーバーというよりハッチバックのようだった先代と比較して、完全に再設計された。ルーフラインはリアへと流れ込み、BMWのいわゆるスポーツ・アクティビティ・クーペらしいスポーティなシルエットを生み出している。

室内では、寒冷地での効率を高めるヒートポンプと組み合わせたデュアルゾーン自動空調システムを標準装備。ブルートゥース、クラウドベースのGPSナビゲーション、6スピーカー+アンプのサウンドシステムもベースパッケージの一部であり、10.25インチと10.7インチのディスプレイを組み合わせた最新バージョンのBMWオペレーティングシステム9はオプションである。トランクの容積は525~1,400リッターで、リア・シートの位置によって異なる。

iX2のサイズは全長179.2インチ(4,554mm)、全幅72.6インチ(1,845mm)、全高61.4インチ(1,560mm)、重量は4,453ポンド(2,020kg)である。ドイツのレーゲンスブルクにあるBMWの工場で間もなく生産が開始され、2024年3月に欧州での納車が開始される予定である。

しかし現状では、iX2 EVがすぐに米国で販売されることはないだろう。

【参照】https://www.motor1.com/news/690824/bmw-ix2-debut-279-mile-range/

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