テスラ、2人乗りの新型モデルYをビジネス向けに発売、ただしフランスのみ

テスラ

テスラは新しい2シーターモデルを発表したが、それはフランスでしか手に入らない。同国には4人乗り以上の車両に適用される特定の税法があり、モデルYの新バリエーションは後部座席をなくすことでその税金を回避している。ビジネス向けに開発されたこの新しいモデルYは、航続距離も伸び、ディーゼル車の排出量削減に貢献する可能性がある。

このニュースは、フランスにおけるテスラのシニア・アカウント・マネージャー、クレメント・マゲからのものだ。「テスラは、2,158リットルの貯蔵容量を持ち、航続距離565km(351マイル)(WLTPサイクル)の2シーターモデルYを開発しました。このモデルは商用車課税の対象です」とリンクトインに投稿した。

マグエ氏によると、国内にはおよそ630万台の商用車が走っており、そのほとんどがディーゼルで走っているという。彼とテスラは、2人乗りのモデルYがこの市場に参入することを望んでいる。「このエコロジカルで効率的なソリューションは、物資の輸送であれ、介在車両であれ、プロフェッショナルなモビリティに新たな選択肢を提供します」と彼は続けた。

フランスではほとんどの車両に20%の税金がかかる。2人乗りや3人乗りの車両には同じ税率が適用されないため、事業者にとっては数千ドルの節税になる。これは、本質的に同じことをすることによって他のヨーロッパの税法を回避する様々なメーカーやモデルとそれほど異なるものではない。欧州では、4人乗り車両を実用車にすることの方がはるかに一般的なのだ。

マグエは価格や入手可能性については発表しなかったが、長距離仕様とFR仕様の両方が改造によって利用可能になると述べた。ロングレンジの航続距離は、通常のモデルY LRよりも約30km(18マイル)長く見積もられている。当面、2シーターのモデルYを見るにはフランスに行くしかない。今から7月にかけてフランス国内をツアーする予定だ。

これはテスラにとって、追加コストをほとんどかけずにより多くの市場に進出する賢い方法だ。その上、テスラはすでに米国でモデルSから同様の性能を持つ実用車を製造できることを証明している。2018年には、セダンをユーティリティビークルとして使い始め、フロントシートは2つだけで、リアシートの代わりにスライド式のリアシェルフを備えていた。

【参照】https://www.carscoops.com/2024/03/tesla-launches-new-two-seater-model-y-for-commercial-use-but-only-in-france/

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