メルセデスAMG、2024年モデルのGTトラックカーを発表

メルセデス・ベンツ

サーキットを走りたい裕福なモータースポーツ愛好家のために、メルセデスAMG GT2 Proがデビューした。しかし、必ずしもレースに出たい人たちではない。価格は50万9545ドル(47万9000ユーロ)相当から。

Proは、既存のメルセデスAMG GT2を出発点としている。ツインターボ4.0リッターV8の出力を一時的に739ps(551キロワット)まで引き上げるPush2Passシステムを搭載し、通常走行時は697ps(520キロワット)を発揮する。シーケンシャル6速トランスミッションは、ギア比が変更されている。

メルセデスAMG GT GT2 プロ

また、GT2 Proには4ウェイ調整式ショックアブソーバーが装着されるが、既存のサーキット用マシンには3ウェイ調整式が採用されている。さらにメルセデスは、リアウイングに大型のエンドプレートを追加するなど、エアロダイナミクスにも手を加えている。

すべてのGT2 Proは、マットグレーのボディにティールカラーのストライプが施されている。18インチホイールも同色である。ボディのカーボンファイバーエレメントはブライト仕上げ。キャビンでは、センターコンソールにニスが塗られ、青みがかった色合いになっている。サーキット走行中もエアコンはドライバーを快適に保つ。安全面では、カーボン製セーフティセル、5点式ハーネス、セーフティネット、消火器、ルーフの脱出ハッチが装備される。

サーキットに特化したアクセサリーも充実している。プーマはレーシングスーツ、グローブ、シューズ、競技用アンダーウェアまで提供する。メルセデスAMG GT2 Proデザインのベル製ヘルメットもある。

メルセデスは、さらなる快適性を求める顧客のためにいくつかのオプションを用意している。パッセンジャーセーフティセルは、2人目の乗員がサーキットに同乗できることを意味する。また、シートやヘルメットの冷却、ドリンクシステムも用意されている。メルセデスAMGドライバープールのメンバーによる指導を受けることもできる。

GT2 Proは納車された時点ではレース仕様ではないが、購入者はダウングレードして競技仕様にすることができる。AMGレーシングシリーズのイベントに優先的に参加することもできる。

このメルセデスのスポーツクーペのサーキット仕様車は、AMG GT2とProだけではない。8月には、わずか5台限定のGT3 Edition 55を発表した。このモデルは競技用のFIAホモロゲーションを持っていなかったため、メルセデスは6.3リッターV型8気筒エンジンを通常のGT3より100psほど高い650psまで引き上げた。価格はおよそ62万ドル(62万5000ユーロ)だった。

メルセデスは、高性能で公道走行可能なAMG GTを計画している可能性がある。コンセプトEパフォーマンスでは、ツインターボの4.0リッターV8に加え、電気モーターをリアアクスルに搭載した。自動車メーカーによると、このシステムの総出力は800psを超えるという。

【参照】https://www.motor1.com/news/694446/mercedes-amg-gt-gt2-pro-customer-track-car/

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