2024年型ルノー グランドカングー、1,024通りのシートアレンジ仕様でデビュー

ルノー

クロスオーバーの時代において、ルノーは多目的車を存続させることで、人々に代替手段を提供することを決意している。ミュンヘンで開催された2023年IAAモビリティで発表された新型グランドカングーは、SUVの虫にまだ噛まれていない人たちのために、手頃な価格帯で最大の実用性を提供する。もちろん、2020年に発売された第3世代カングーをベースにした新型MPVで、7つの独立したシートを特徴とするモジュラー・インテリアを備えている。

今年のIAAで最も汎用性の高い車のひとつである2024グランドカングーは、中央列の3つのシートと後列の2つのシートを取り外すことができるため、バンとしても使用できる。助手席を倒せば、荷室容量は17.6立方フィート(500リットル)から132.4立方フィート(3,750リットル)に拡大する。

2024 ルノー グランドカングー

32.6インチ(83センチ)、標準のカングーより7.1インチ(18センチ)大きいデュアルスライドドアのおかげで、3列目への乗り降りは簡単だ。ISOFIXを装備した5人乗りのグランドカングーは、お金で買える車の中で最も家族に優しい車のひとつだ。ルノーによると、5つのシートを取り外すだけでなく、折り畳んだり、前後にスライドさせることができるため、シートコンフィギュレーションは1,024通り以上あるという。

助手席を倒せば、122.4インチ(3.11m)もの長さの荷物も室内に収納できる。キャビン内には、スライド式引き出しや2列目シート下の収納トレイを含め、2立方フィート(58リットル)以上の収納スペースがある。最後列の乗員は、フラットなルーフラインのおかげでヘッドルームに余裕があり、6.5インチ(164mm)のニールームの恩恵を受けている。ルノーは2024年型カングーにガラス張りのテールゲートを標準装備し、2/3-1/3ガラスとヒンジ付きリアドアも販売する予定である。

パワートレインはガソリン、ディーゼル、電気から選択できる。新型MPVは、6速マニュアルギアボックスまたは7速デュアルクラッチオートマチックと連動する130馬力のガスエンジンを装備することができる。95馬力のディーゼルは6速マニュアルのみ。EVバリアントについては、121馬力(90キロワット)、180ポンドフィート(245ニュートンメートル)のトルクを持つ電気モーターを搭載している。

グランドカングーEテックには、45kWhのリチウムイオンバッテリーパックが搭載され、WLTPサイクルで最大165マイル(265キロメートル)の走行が可能だ。電力が不足したら、DC充電器を使えば27分で106マイル(170キロメートル)、80kWの電力を使えば10分で50マイル(80キロメートル)の航続距離を追加できる。AC充電器を使えば、2時間40分でバッテリーを10%から80%まで補充することができる。バッテリーパックの保証期間は8年間または99,419マイル(160,000キロメートル)。この間に容量が70パーセントを下回った場合は、ルノーが無料で交換する。

その他、ヒートポンプ、バックカメラ、フロントシートとステアリングホイールのヒーター、電動リアウインドウ、イージーリンク・インフォテインメント・システムなどが装備される。ルノーは今年後半に受注を開始し、2024年初頭に納車を開始する予定だ。グランドカングーはフランス北部のモーブージュ工場で組み立てられる。

【参照】https://www.motor1.com/news/685135/2024-renault-grand-kangoo-debut/

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