自らの名を冠した電動スーパーカー・メーカーという強みでブガッティのCEOに就任したマテ・リマックだが、今週、フランスの自動車メーカーがこの10年間にEVを製造する計画はないと語った。
「純粋な電気自動車版は、ブガッティの10年計画には含まれていません」と、リマックはAutomobilewocheに語った。”SUVもないでしょう”。
つまり、フォルクスワーゲン帝国の他の企業とは異なり、この超高級ブランドは、その裕福な顧客に全電気ドライブトレインを選択することを求めないということである。しかし、電動化がまったく行われないというわけではありません。
ブガッティの次世代車には、ある程度のハイブリッド化が含まれる可能性があると、リマックはドイツのアウトレットに語った。具体的には、ブガッティの次世代車はプラグインハイブリッドになる可能性が高いという。
スーパーカーの分野では現在、プラグイン・ハイブリッドが珍しくないが、この経営者は現在のクラスを高く評価しているわけではないようだ。フェラーリSF90や296GTBが最大25kmの航続距離を実現しているのに対し、マクラーレンArturaはわずか19kmしかない。
一方、リマックは、ブガッティのハイブリッドを顧客にとってより有用なものにするために、航続距離を最大50kmにしたいと述べている。先月末、ブガッティのデザインディレクターは、シロンの後継モデルにはブランドのトレードマークであるW16エンジンは搭載されないと発言していたことが伝えられている。その代わりに、”よりアスレチックな形状 “を可能にする小型の電動パワートレイン・ユニットを搭載する予定だ。
バッテリー駆動のみという業界全体の流れに抗うように、ブガッティもまた、ハイエンド自動車メーカーのSUVへの流れに逆らうことになる。アストンマーティン、ポルシェ、ベントレー、ロールスロイス、ランボルギーニ、そしてフェラーリまでもが、スポーツ用多目的車に取りつかれた市場の圧力に屈している中で、ブガッティは注目すべき生き残りとなり、一部のマニアを喜ばせることになるだろう。
【参照】https://www.carscoops.com/2022/09/bugatti-not-planning-ev-or-suv-for-the-foreseeable-future/
コメント